「好きと嫌い」

【No 0004】 [2003年11月24日(月) 02時10分31秒]

人とは何かを選ぶとき、何を基準に選ぶのでしょう?
真っ先には「好き嫌い」、次に「損得」でしょうか?
後先の問題はあるでしょうが、この二つは必ずあるように思います。
こう書くと「好き嫌い」と「損得」は、まったく別物のように思いますよね。
でも私は「嫌いは{損}な事で、好きは{得}な事」だと思っています。

ほら、「好きこそものの上手なれ」って言葉がありますよね。
昔から、好きなことというのは上手なんです。
上手だから好きなのか好きだから上手なのか、卵と鶏論争のようですが、
とにかく好きと言うことは自分にとってはプラスになることが多いようです。
それとは逆に、誰かとつきあっていて別れてしまったとします。
つきあっていた人が嫌いになると、その人が好きだった物まで嫌いになる事ってありますよね。
つい最近まで同じ物を見て笑っていたはずなのに。
それって勿体ないです。
何に対してかと言うと、もちろん自分にです。
好きは心を開いて、嫌いは閉ざしてしまいます。
新しい出会いも出来事も、吸収出来にくくなってしまいますから。

わたしの知り合いは、「貴女に私は勿体ない!」と言ってつき合っていた相手と分かれたんだそうです。
それって、相手が嫌いというより、自分が好きだから自分が幸せになるために貴女と別れます♪って
感覚だったみたいです。
ほんとはしょげていても、そういう理由づけをした方が、明るい方に歩いて行きやすいですよね。
損得というと即物的でいやらしい感じがするけど、自分の為になる事を進んで取り入れるのは、
とても素晴らしいことです。
「情けは人のためならず」って言うけど、自分がしっかり立てていなければ、なかなか人にまで手が回りません。
「人に情けをかけておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」という意味からすると、
自分に情けをかけておけば、巡り巡ってきっと人に優しくなれるのです。
自分のために出来ること、自分が好きって思える自分になることが「ボランティア」の基本ですよね。

そういう考え方は、セルフカンウセリングの基本でもあります。
セルフカンウセリング、自分で自分の気持ちをケアすること。
素敵な自分になること、自分の力で明るい方歩いていくこと。
どこに出しても恥ずかしくない人って、素晴らしい肩書きや美しい容姿のことだけではないはずです。
いつあっても機嫌が良いとか、どこかほっとする言葉が言える人とか、
自分の価値観(思い)を相手に押しつけない人とか、そういう事が出来て初めて、
本当の意味で社交の出来る人、どこに出しても恥ずかしくない人だと思います。
最近はどこに出ても恥ずかしくないと自分で思っている人とか、
どこを出しても恥ずかしくない人のほうが多いような気がしますけどね・・・。(-_-;)

素敵な大人になるために、ボランティアをするという人もケアできる人間になるために、
とにかく人間が好き!と言うために、まず自分が好きじゃないとね。
もちろんそれは自分を「甘やかす」ではなく「わかってあげる」こと。
「腹を割って話する」事って相手の腹を割りに行く話ではありませんよね。
本当の自分をさらけ出して人と関わる事ですから、
自分の中から何が出てくるのか知っておいた方がいいです。
好きという自分に特な感情でもって、自分や自分以外の人と関わってみて下さい。
先ほどボランティアの基本と言いましたが、あなたはボランティアを好きでしていますか?
バーゲン情報だけでなく、人間ってお得な事には興味がありますよね。
まずは自分に対してお得と思える自分に近づいてみませんか。

次回は、う〜ん、ボランティアのことを少し書きかけたから、
真っ向勝負で「ボランティアの通知簿」ということで、おねがいしま〜す。