《Sinレポート》
小林直樹ラリー撮影講座 参加レポ



今回はWRC PLUS特別企画「小林直樹ラリー撮影講座」に参加したので、
ラリーの詳細なレポは他に方にまかせて、撮影講座のことについて報告します。
 小林直樹氏についてはJ sports ESPN にも出演しているので、ご存知の方は多いと思いますが、
2006年のラリージャパンで新井選手のラリーカーと接触して大怪我をしたことで覚えている方も多いのでは?(^^;

小林直樹氏の写真は風景を上手く取り込んだり、情緒的な写真が多くて以前から興味を持っていたので、
この撮影講座についてWRC+ vol.04で事前告知された時にも受付が始まればすぐに申し込むつもりいた。
ところが6月9日のvol.05の発売と同時に募集開始された、その頃は忙しくて申し込み出来ず完全に出遅れ。
雪風氏やあべした氏はすでに申し込んだとの情報が入るが、申し込めたのは土曜日で15名の定員はすでに一杯。
編集部からは「応募多数によりキャンセルということでお預かりします。」とのメールが届く。(>_<)
しかし嬉しい事に、編集部では定員枠を20名に広げていただき何とか参加できる事になった。
申し込み手続きが済んでからも、編集部からは日程等について何度もメールが届き、 出発の数日前には参加者証と資料が届いて
ラリー北海道に向けて気分も盛り上がってくる。

 
(この空港を利用するのは今回が初めて。伊丹や関空と比べると小さな地方空港という感じだがその分移動は楽です。)
北海道には7月9日(木)の夕方の便で神戸空港から出発し、千歳で一泊して10日(金)に帯広入り。
 千歳から帯広までは同じ日程のヒサさんのレンタカーに相乗りさせてもらう。



 
(M☆マユミカメラ)
  翌日は天気予報どおりの雨。帯広に向かう途中、夕張のドライブインで同じく帯広に向かう雪風氏に遭遇。
 雪風氏がドライブインに到着したのが、こちらが駐車場を出る直前で少しでもタイミングがずれていたら会えないところ。

 
(M☆マユミカメラ)
 帯広では車検会場のスーパーピットでJudyさんと合流して、ランチョ・エルパソでの昼食の後、サービスパークへ向かう。



 
 サービスパークでは明日の講師、小林カメラマンとWRC+編集長の河野氏を発見。
 その周りには明日の撮影講座に参加すると思われる人たちがいて、小林カメラマンもサインを頼まれるなど、取材とファンの人の対応で大忙し。
これからはサービスパークなどのギャラリーがいるところでは取材できなくなるかもしれませんね。(^▽^;


サービスパークでは小林カメラマンもサイン攻めに。





 


この日はSS1と花火をみた後、帯広市内の居酒屋で長旅の疲れを癒して明日の撮影講座に備えます。




 撮影講座当日、昨日から降っていた雨は明け方には止み、何とか天気は持ちこたえそうな感じ。
 受付はワシントンホテルで7時だったので近くまで車で送ってもらう。
 ホテルに着くとM夫妻と遭遇。誰かと待ち合わせかと思ったらM夫妻もこの講座に参加しているとのこと。
 M夫妻は写真を撮るより、旗を振ったり声援を送ったりして熱心に応援するタイプの人。
 この講座にはラリーに来ても写真ばかり撮っている物好きしか参加していないと思っていたのでこれは意外でした。

 
受付を済ませて待っているとあべした氏や雪風氏も到着。
撮影講座で使うカメラとレンズを受け取り、参加者一同バスで陸別へ向かう。


小林カメラマンの講座は移動中のバスの中から始まる。
撮影ついての基本的なことから話がはじまったが、最初は小林カメラマンも緊張している様子だったが、
 しかし質疑応答になるとリラックスしたようで滑らかに話がすすむ。
 小林カメラマンの写した写真を見ながらこの写真は何処にポイントをおいて、どのような露出で写したかなど撮影についての具体的な話、
 現地でのエピソード、取材中の編集部とのやり取りの事など話は尽きず、また参加者からも次々と質問があり、
いつもは長く感じる陸別までの移動があっという間に終わる。
また申し込みのときに「教えてほしいこと」も聞かれていたけどその質問にも、話の流れの中で上手く応えていたのは見事でした。
 小林カメラマン、講師としての才能も多分にありそうです。


小林カメラマン写真を参考にレクチャー。

 
(本物のプレスと区別するため、タバードは裏側にして着用)
 陸別に到着し、参加者は受付で渡されたタバードを装着。
このタバード、実はプレスと書かれているけど本物のプレスではないので裏向けに着用しています。


(この二人、気合が入っています。)
 シャトルバスで向かった撮影ポイントはウォータースプラッシュのあるBエリア。




Bエリアではkp61さんにも遭遇。






到着したときにはまだSS2・リクベツ1の最中でプレスエリアへの移動はその終了を待つことに。
 待っている間も全日本戦のラリーカーが通過していくので各自好きな場所で撮影開始。

 
SS2・リクベツ1が終了して、いよいよプレスエリアへ移動。
 この撮影講座を知らない人にはオレンジのタバードの集団は異様に見えるのか、何者といった感じで見られる。

 
ギャラリーエリアのからは知り合いが冷やかし半分で声をかけてきます。

 
それは河野編集長や小林カメラマンも同様、その冷やかしの主はラリーXのイヌスケさん。

 SSの最中にも小林カメラマンはいろいろアドバイスがあり、自分から質問してアドバイスを受けながら撮影する熱心な人もいる。
 自分はというと何処で写すか、どう撮るかで頭の中が一杯で、まったく普段どおり。
何のために参加したのかな?(^^;


小林カメラマンにしっかりとアドバイスを受けるM婦人。こういう前向きな姿勢、見習わなくては。


0カー通過、本番の始まり。


アジパシ1番車はクロッカー。先ずは無難に遠景で。


今度は寄ってみるが水飛沫がいい感じに治まっていなし、構図も悪い。(−−;


柳澤選手。水飛沫は上手く治まったけど撮りたい下が空き過ぎてイメージと違う。


豪快な水飛沫は田口誠一郎選手。いつも見せてくれますね。


高短の大橋先生。自分のほぼイメージどおりに写せた1枚。水飛沫の治まりが気に入っています。


アジパシと全日本の間の待ち時間中も講習は行われます。内容は露出についてだったかな? (^^;

 
普段は選手にも一緒に写真をお願いする事はあまりないですが、今回はお願いして小林カメラマンと河野編集長と記念撮影。(撮影:雪風氏)
どんなに憧れのカメラマンも、河野編集長との写真が笑顔なのはそりゃもう致し方ないッ!

 SS5・リクベツ2のアジパシが終わり、全日本が始まるときにエリアの中で場所を移動。
 ギャラリーを背景に取り込みたいと考えての事だったが、これが後で悲劇を生むことに。







 
この場所、アジパシが走っていた時から多少は泥が跳ねているのは知っていたが、
全日本が走る頃にはウォータースプラッシュの水が結構な量が流れていたことに気付かなかった。
そこへやってきた大嶋選手のランエボ、ちょっと外へ膨らんだと思ったら泥を被ることに。
その時は服が汚れた程度だったのでその場で撮影を続ける。
しかし後続のラリーカーはスプラッシュの後にさらに姿勢を崩して膨らんでくる、やばいと思ったが時すでに遅く、
大嶋選手に浴びせられた泥の倍ほどの泥を被ることに。
どこかのCMを生で再現。(>。<;
 しかも、今度は頭のてっぺんからズボンの裾までドロドロ、借りたカメラは交換、自前のカメラは拭き取らないと使えない状態。
 念のために離れた場所に置いていた荷物まで泥だらけ。
 そのあと同行していたプレスの方には、自分が好い被写体になったことは言うまでもなく。

(相方カメラ)
ギャラーにも大ウケの被写体です♪





SS5・リクベツ2での撮影が終わり、昼休みとリモートサービスの撮影に移動の予定が
全日本勢の進行がリタイアによるコース閉鎖などで遅れた影響で、出店も店じまいしていて昼食を食べれない人がいたため、
予定を10分早めてコンビニに寄ることになった。
その為、リモートサービスはほとんど撮影できずに次の撮影ポイントのSS9・シピリカキム3へ移動。

 


シピリカキムではアジパシ勢までを撮影。


雨が降らなかっただけでも良しとしなければいけないのですが、「天気が良ければね〜」と思う写真が多数あります。















SS9・シピリカキムの撮影が終わるとバスでホテルまで移動し、夕食と写真の講評が行われる。
 講評に出す写真を帰りのバスの中で選ぶことになっていたけど、ここでこの日、二度目となるトラブル発生。
 もともとの体調不良に加え、昨日からの長距離移動、自分で運転していないためか車酔い気味。
 そんな状態でデジカメの液晶を見て写真を選べるわけもなく途中でダウン。



 
河野編集長お疲れまでした。雪風氏は本人所有のパソコンを持ち出して積極的にお手伝い。

 
ずらりと並べられたプリンターで選んだ写真をプリントして、小林カメラマンの寸評を受けます。
  ホテルでは選んだ3枚を2Lサイズにプリントして、一番気に入った物をA4サイズでプリントして講評してもらうことになっていたが、
プリントした写真はどれもイマイチ。
 帰ってからこっちを選べばよかったと思う始末。(><)
 今回の参加者の中には、撮影は初めての方、デジ一を使うのは初めてという方も何人かいたけど、
 講評に出された写真はどれも全て素晴らしい作品ばかりで小林カメラマンも感心していた。
 その中で自分が選んだ写真は不本意なものであり正直少し落ち込む。
しかし、今回教わった事は参考になることばかりで中には自分がやってきたことを裏付けてくれる事もあり、この経験は今後に生かしたいですね。

さて、全てのスケジュールが終わって解散するときにお土産が渡されたが、そこでも編集部の粋なはからいがあった。
 申し込みのときの質問事項の一つに「WRCで好きなドライバーとマシン」があってた。
 それぞれに色々な答えがあったと思うけど、それに応える形で小林カメラマンが撮影した写真をWRC+オリジナル写真盾に入れてプレゼントされた。

今年、自前のチームで頑張っているペターの写真。
 きゃ〜なんてステキな写真♪
自分は最初は新井敏弘と書こうと思ったけど、応援の意味もこめて、苦労しながらも自分のチームで参戦しているペターと答えたので
頂いた写真がこれです。
もちろん頂いた後で小林カメラマンのサインして頂きました。

  今回の撮影講座は編集部としても初めての試みで、いろいろ大変だったと思いますが、
 最後の最後まで参加者を楽しませてくれた素晴らしい企画だったと思います。
 この講座の中で次回は海外のラリーで行いたいという話も出ていたので、実現した時にはまた参加してみたいですね。

 小林カメラマン、そして編集部の皆さん本当にありがとうございました。

余談ですが、
WRC PLUS の名前が変わるということは以前から聞いていましたが、新しい名前は
『RALLY PLUS』 になるそうです。