《Sinレポート》

2010年全日本ラリー選手権第6戦 ARK RALLY in 後志
日時:2010年7月16日(金)〜18日(日)
場所:北海道虻田郡具知安町
主催:アーク・オートクラブ・オブ・スポーツ

ラリー後志(シリベシ)のレポはsinさんです。
忙しいsinさんですが、今回も頑張ってレポを繋いでくださいました。
いつもありがとうございます。
北海道のラリーの中でもなかなか遠方からは見に行く機会がないラリーです。
どうぞレポで素敵なラリーをご堪能下さいませ♪




《 Day0 》

ラリーイン赤井川が会場と名前を変えて2年ぶりに開催。
このラリーを観るのは赤井川の時も含めて今回が初めて、
またグラベルラリーも今シーズン初観戦ということもありその点でも楽しみなラリーだった。

 
家から飛行場へは関空便より伊丹便を使うほうが便利だけど、今回は新千歳空港でヒサさんと合流するので、
時間を合わせて12時30分に到着予定の関空便を選んだ。
しかし離陸前のアナウンスで、空港の設備整備のため到着が遅れることが予想されるので燃料補充をすることを告げられる。
結局30分ほど遅れて到着したが、ヒサさんの飛行機も遅れていて荷物の受取所で会うことができた。
今回の遅れた原因は自衛隊施設の整備によるものらしく、こんな日中に整備とは迷惑な話だ。
空港からレンタカーの受け取りに行く。
今回借りた車はニッサンのラシーンでレンタカーでは珍しい車種。

カーナビはミニゴリラのポータブル携帯。
引渡しの時にも「中古車ですから多少の傷はあります。」との説明。
レンタカーのことはヒサさんに任せっきりにしていたので事情が飲み込めなかったが、
ここのレンタカーは全て中古車を買い取ることで価格を抑えているとのこと。
今回はラリージャパンでもココのレンタカーを使うことになってます。

 
この日はラリー会場に向かわずに観光する予定だったので、余市にあるニッカウヰスキー余市蒸留所目指す。
蒸留初ではガイドの人に案内してもらい見学し、車の運転はヒサさんに任せてウイスキーの試飲と、
今回は何から何までヒサさん任せのラリー観戦。(^^; 

 
日本最初のウィスキー。                             試飲もできます、尚チョコレートは有料です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−チョコはやっぱりウイスキーボンボン?


蒸留所を案内してくれたオネェさん。
はい、押さえるところは押さえてるわねぇ。
 
中から見た正面玄関。                            正面玄関は夜にはライトアップ。


蒸留所のお土産屋で売っていた関西人への挑戦状
ちゃんとたたき帰してきた?

蒸留所には博物館も併設されていて日本のウイスキーの歴史や資料が展示されていたが
時間の関係でゆっくりと観ることができなかったのが残念。蒸留所を出ると小樽まで引き返してプチ観光と夕食。
食事をしたのは地元ラリー仲間の情報でお奨めだった「なると」というお店。お店の雰囲気は大衆食堂といった感じで食券制。
名物は「若鶏の半身揚げ」で地元の人もお持ち帰りで注文していた。
これが一人で食べると結構なボリュウムで、他にも刺身などを頼んだが、
単品を頼むより半身揚げがセットになった若鶏定食を注文する方が正解かも。
食事の後は再び余市を抜けて今日のペンションがあるニセコひらふに向かう。

 

 
電灯が灯り情緒がでてきた。             北海道では珍しくない?雪のある期間限定の駐車禁止。

 
夕食は「なると」というお店。                                  ここの名物「若鶏半身揚げ」。
美味しそ〜♪


《Day1》

ラリー初日はアイテナリーと宿からの移動時間を考えてサービスパークに寄ってからギャラリーステージに向かうことにする。
サービスパークは具知安駅のすぐ西側にあるとくさんパークの駐車場。
スタートの1時間前に到着したがスタート前の慌しさはなくリラックスした雰囲気。
サービスパークには全日本戦の選手の他に翌日から併催でスタートする地区戦の選手の姿もみかけられる。
その一人でチーム・カマキョウからデビューするギャラリー仲間の雪風氏もいる。
ところがその師匠のカマキョウ氏の姿が見かけないので雪風氏に訊ねると
前日のレッキでマシントラブルが発生してスタート前にリタイアとなったらしい。
最初のギャラリーステージSS1まで時間があまりないので、
知合いの選手に挨拶を済ませてギャラリーステージの北海道スピードパーク(HSP)へ移動。

 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−きゃ〜♪木村くぅぅ〜ん♪
 

 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−お〜!!選手の雪風く〜ん♪
 

 

 


ギャラリーステージの北海道スピードパーク

 
天気は良かったがギャラリーは少なめ。

HSPでayaさんと合流。到着した時には0カーがスタートした直後で砂埃を巻きあがっている。
雲は多いが天気が良い。しかし天気が良いのは嬉しいけど今回は北海道らしくない蒸し暑さでこれは何とかしてほしい。
無理ッ!
到着してすぐにラリーカーも到着。撮影場所をスタート直後のコーナーに決めて撮影準備に取りかかる。
SSに使用されていたのはダートラ場だったが時期的に草が生い茂っていたので写真には林道のようにも写るのは嬉しい誤算。
SS1が終了後は、次のギャラリーステージのSS4まで40分ほど時間があるのでそれまで近くのコンビニで休憩。

 

 

 

 

 

 

 

 
             あっ、あべした君元気してた〜♪            S旦那様、あやちゃん、M☆マユミちゃんとヒサさん。ヒサさんスジコおにぎり食べられたかな?


SS4が始まる頃にはニセコ山がよく見えた。

SS4が始まる。今度は撮影場所を最終コーナーにする。
ここは風下で埃を被るのが難点だけど、SS1の時には雲に隠れていたニセコ山(注:羊蹄山ではありません。)
を背景に撮れそうな感じなのでここで写すことにする。
他にも右へ左へと蛇行し砂埃を巻き上げながら向かってくるラリーカーを正面から写せるのでいい画になりそうな予感。

SS4がスタート、埃はすごいが風で流されるのですぐに視界は晴れるし、SS1の時には雲が掛かっていた
ニセコ山が背景に写せるので期待どおりダートラらしくない良いロケーション。
埃以外の難点を挙げるなら、ニセコ山がバックに写すと目障りな場所に停まっていたオフィシャルの白いシビック。
自分がプレス関係者だったら絶対に移動してもらったのに。(^^; 
どこかのマジシャンだったらすぐに消せそうなのになぁ…。

 

 

 

 

 

 
−−−−−−−−−                                     コーナーを廻り切ったはずの岩下選手
 
右上の写真を写した後、松岡選手にカメラを向けたが・・・。                大嶋選手が行く先の道脇にちょこっと青い物体がみえる(分かります?)。

SS4ではロケーションが期待どおりだっただけでなく、それ以上のハプニングも起きた。
先ずはNo.5岩下選手、最終コーナーを廻りきった所まで写して、
その後スタート位置に着いたNo.7松岡選手のGRBや、後続車のNo.6大嶋選手などを写していたら、
何人かのギャラリーが声を上げながらこっちに駆け寄ってくる。
見るとコーナーを抜けたチョイ先で岩下選手のマシンがコースアウトしていた。

他にもNo.15杉村選手もコースアウト。目の前で立て続けにコースアウトを見るのは久しぶり。
選手の方には申し訳ないけど、目の前でこうしたシーンを見ると特をした気分になる。
SS4が終わりサービスパークに戻るとセクション1前半で既に7台がリタイアし
他にもバーストでタイムを落としている選手もかなりいたようだ。

 

 
ご無事でなにより。 そりゃ〜SOSも出します。

 

 
杉村選手も目の前でコースアウト。                                  杉村選手はすぐに車から脱出したが。

 
−−−−−−−−−−−−−                                      後続車が通過、助手席側のドアが開かないためコ・ドラの立久井選手はまだ車の中。

 
セクション2はキロロトラバース入口に移動してリエゾン観戦。全日本の選手を見送った後に、
翌日からスタートする地区戦の選手がレッキやってきた。当然、この中には雪風氏の姿も。

 
−−−−−−−−−− 勝田選手に異変?                               ではなく足立選手のやさしい足のツボマッサージ。・・・というイジメ?

 
アドバンのテントでは車の前に人が集まり何やら作業中。                          フロントグリルにカメラを取り付けています。

 
セクション2スタート。                                           タイヤマーキングは木陰で。

 
大嶋選手、只今トップ。                                         キロロトラバース入口手前でタイヤ交換。

 

 
             地区戦の選手がレッキに現れる。                      チーカマ期待の新人、雪風氏。なんか、助けを求めている人に見えますが?

Day1は12台がリタイアする波乱の幕開けで終わった。バーストだけでなく損傷がひどい車両も多く、
No.17村瀬選手でドライブシャフトを破損、サービスが夜遅くまで作業して翌日のスーパーラリーでの出場に間に合わせた。

他にもNo.14岩井選手もミッションケースが割れてSS5でリタイア。
こちらはミッションを手荷物(台車とあわせて71kg)としてその日の内に運ばせて修理したのだからラリー屋のすることには驚かされる。
しかもそれを一人で運んだのが手荷物より軽い女子大生コ・ドラで注目の田崎選手。

Day1終了時の順位は安定して走った大嶋選手が1位、勝田選手はブレーキの不調で2位、奴田原選手はバーストでタイムをロスし3位。

 

 
大庭先生のヘルプサービス今回は7台をサポート。                              ニセコ山に笠雲、明日の天気は?



《 Day2 》


Day2スターティングリスト

曇っているが心配された天気も何とかもちそうな感じ。Day1でリタイアした12台のうち8台がスーパーラリーで再スタート。
 
今日のトップスタートは大嶋選手。                              車を受け取りに選手がパルクフェルメに移動。

 
翔ちゃんで〜す。                                        大嶋選手、首位を守りきれるか?

 
天野・井上組はJN2トップ。                                         激戦のJN3、Day1トップの田中選手。

 
大嶋選手カッコイイ〜♪                                                        −
Day2の展開としてはトップで走る大嶋選手を勝田選手、奴田原選手が何処まで追い上げるかが注目されるが、
それと同時に勝田選手、奴田原選手のどちらが上位で終えるかが今シーズンの今後の展開に大きく影響してくるので目が離せない。

他にもJN3クラスでは田中選手と香川選手が激しくトップ争いをしていて面白い展開となっている。
JN2クラスは天野選手が独走状態で、このまま逃げ切れば今シーズン3勝目でシーズンタイトルも見えてくる。
しかし勝負の展開としては見所満載だけど今日のSS観戦は1本だけの予定でリエゾン観戦中心の予定。(^^;

Day2がスタートした、今日のトップスタートの大嶋選手はちょっと表情が固い感じ。

 

 
−                                                      おっ、チビカマ大きくなりましたね。
スタートを最後まで見ているとギャラリーステージに間に合わないので、途中まで見て昨日と同じHSPへ移動する。
今回のラリーでHSPはSSとして7回も使われるが、昨日だけでも4回も使われているのでコースもかなり荒れてきている。
このステージは国道脇にありアクセスは良いしギャラリーステージとしては悪くないけど、
ギャラリーとしてはこの他にも林道のギャラリーステージがあればと思うのが正直なところ。

今日は一番奥のほうに移動してスタートを待っているとPDのまんもさんが足を引きずりながらこっちにやってくる。
昨日の撮影でこぶし大の大きな飛び石が足を直撃してまだ足が腫れているので、
今日は林道での撮影は無理なのでここで撮影するとのこと
。まんもさんじゃなかったらポッキリいってます…って言うか、sinさんだったら終わってますね。

 

 
全日本戦のSS10が終わると20分の間をおいて地区戦が行なわれる。

ここでの注目はもちろん雪風氏の地区戦デビュー。
あべした氏も同じ場所で撮影していたので、違う角度から写したいと考えて、撮影場所を昨日のSS5と同じ最終コーナーに移動する。
雪風氏のスタートが近づくと師匠のカマキョウこと鎌田選手が何やらアドバイス。
そしていよいよスタート、砂埃を巻き上げながら果敢に攻めて無事SS10を走り終えた。
 
                                                      イタタタ・・・。しぶカワイくて好きかも。
 

 

 
雪風選手、頑張りました〜♪
地区戦が終わるとサービスパークへ移動。Day1同じくDay2もマシンにトラブルが発生していた。
松岡選手はタービンのパイプが割れと3速ギアの破損、ギアの損傷を最小限度に抑えるために、ギアボックスのオイル交換。
福永選手もリアデフのケースが割れてオイル漏れ。応急処置をしてオイルを補充して様子を見ながら走ることに。
他にもトラブルを抱えているマシンが何台かあったようだったが、そんな中で大嶋選手は順調にトップを守っていた。

 
渋いです♪                                                 −−
 



トップの何台かが出て行くと、こちらもリエゾン観戦へ移動。先ず道の駅ニセコでSS13ラベンダーに向かうラリーカーを応援する。
ちょうど着いた時に、勝田選手が通過していった。
この周辺には休憩する場所がないためか、この道の駅は観光客で一杯で何人かの人は物珍しそうに脇を走っていくラリーカーを眺めていた。
ここで軽く食事をしながら何台かのラリーカーを見送り、ラベンダーの出口へ移動する。
その名前のとおり道の両脇にラベンダー畑が広がる北海道らしい風景を期待していたが、
着いてみると両脇は水田、しかもお寺あり、お墓ありのとても日本的な風景だったので残念。

 
道の駅ニセコにて。

 
次のリエゾンはラベンダー出口。北海道らしいラベンダー畑を期待したのに、お寺在り〜の、お墓在り〜の・・・。
墓花にラベンダー供えられてなかった?

 

 
オフィシャルの持つボードには「静かに」の文字。                     今回のラリーでは音がうるさいと苦情があったそうです。

 
サービスパークに戻る途中、地区戦の選手と遭遇。                            雪風氏もやってきた。
(^_^)/



全てのSSが終わりNo.6大嶋・井出上組選手が見事総合優勝。
 
                                                 大嶋選手の嬉しそうな笑顔が印象的だった。おめでとうこざいま〜す!!!!!!

 

 

 

 
うぁ〜こんな笑顔見たの初めてです。やっぱり勝たなあかんのよね。お二人とも素敵です♪


JN3クラスは香川・舟木組が田中・遠山組を逆転して優勝、JN2クラスは天野・井上組が安定した走りで優勝。
終わってみると波乱も多かったが、今シーズンの行方を決める、内容も濃い面白いラリーだった。
アイテナリー的には選手とっては厳しく、リエゾンでスピードを出していた車もあったようで、
オーガナイザーには音がうるさいと苦情が入っていたそうだ。
(ラリーカーで苦情がでるような騒音は出ないと思うのですが。)
しかし、ギャラリーにとってはコンパクトで見やすいし、これで林道のギャラリーステージが用意されれば
十分面白くなると思うのでオーガナイザーには来年に期待したい。


sinさんのラリーの写真はこちらにアップしています。
http://photozou.jp/photo/album/166560