『水族館の使い道』


あなたは水族館が好きですか?
よく水族館に行きますか?
では、あなたは水族館で何をしますか?
・・・・・
そう、水族館って何をする所でしたっけ?

水族館はただ単に生き物の種類や名前を覚えに行くだけの所では
無いようです。
「見に行く」・・・水族館ってそういう所ですよね。
でもその水族館が教えてくれることはとても多いのです。
いいえ、「教えてくれる」じゃなく「気づかせてくれる」ですよね。
だって、私達はただ見ているだけなのですから。

人間以外の生き物って、すごくシンプル。
生きて、生き残していくことしか考えていない。
私は水族館に行くと、いつも人間以外の生き物に「バカだなぁ」って
言われているような気がします。
そうね、それ以外に何が必要なんだろう?
そう思うと、自分の心にまとわりついた余分なものが、コロリコロリ・・と
剥がれていくようです。
そこまで頑張らなくてもいいよねって思うと、受け入れられたと言うか、
許されたような気分になれるのです。
フワリッと心の扉が開くと、今まで見えなかった、見ようと
しなかったことも見えてくるから不思議です。
もちろんその「見える」は、心の目の方です。

ボンヤリ水槽を眺めて一日を過ごすと、不思議なことに水族館を
出る頃には、「でもね、人間には人間の都合があるのよ」
なんて気持ちになっています。
そう言えるのは、きっと「人間以外の生き物の都合」にも
気づけたからでしょうね。
・・・・っと、まあこれは私の水族館の使い方なのですが、
さて、あなたは水族館で何をしますか?